#2 「記憶の連鎖」

米倉組 第二回

 

7月末にクランクインした映画『たおやかに死んでいる』。
彼ら撮影クルーは京都をはじめ、神奈川県秦野市、横須賀市、台湾にまで飛んで撮影を行う予定だ。

本作のtwitterアカウントが4月より始動しているのだが、追っていると何やら頻繁に牛の画像が現れてくる。調べていると、何だ、「牛飼いパート」とやらがあるのかと。

そう、twitterをチェック済みの方は既知であると思うが、先の本作の紹介記事でも発表した通り、本作には俳優・舞踏家であり、鈴木清順やクエンティン・タランティーノ作品にも出演されている、麿赤兒さんの出演が決まっている。それも「牛飼い」役として。
牛柄も牛柄。黒と白だらけの世界に彼らと麿さんは立っていたという。

 

 

黒と白の模様は変化していくだろうか。くっきりと腕時計型に日焼けした肌は元に戻ってしまっただろうか。目元についてしまった皺や隈は消えないのだろうか。
中学時代に踊ったパラパラを社会人になった今、正しい振りで踊ることはできるだろうか。

 

2016年9月、日本にも変わらず台風がやって来る。しかし前代未聞のUターンタイフーン。
はて、戻って来るのか。地震だって来る、ニンゲンの生活に侵食してくる、ウシの生活にも。

撮影隊の彼らは、彼ら自身に所縁の有る地、無い地、これから縁を作る地、もう一生関わらないかもしれない地に出向き、はじめましてからはじまり、国も時代も横断してきた人と話しをし、映画を撮り、牛を見つめて、自分たちよりも大きいもの達に目を眩ませ、記憶をし、肌に服に無理やり染み付かせ、それでも染み付かないものに恋をして、そうやって現在を生きて行っている気がする。

 

この彼らの動きそのものが映画のようで、そこから産み落とされた本当の映画がスクリーンに映し出されたとき、それを共有した者たち(=この記事をご拝読くださった方になったなら光栄です。)がどのような連鎖を巻き起こすのだろうか。乞うご期待。

 

 

 

本作のTwitterアカウントもチェックお願い致します。
https://twitter.com/taoyakazamurai

 

また、2016年10月14日までクラウドファンディングプロジェクトも行っております。ご支援宜しくお願い致します。
https://motion-gallery.net/projects/taoyaka2016

 

筆 渡邊

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今回は『アップダウンドリーマー』はお休み!
一周早く『たおやかに死んでいる』を掲載しました
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