金山組 第三回

 

8月の猛暑の中金山組がクランクインし、現場に数日間参加させていただきました。
坂手島に上陸し、島生活が始まりました。

8月15日、8:20に島に着いたのですが、既に撮影は始まっていました。早朝から小学校の廃校にて、ゾンビとスタッフが共に映画を製作していました。聞く所によると、撮影は夜中からゾンビの特殊メイクに始まり、日が落ちる18:00頃まで行われているそうです。

この日も夜中から夕方に掛けて撮影が行われており、廃校を中心に学校生活のシーンが撮影されていました。役者の迫真の演技、そしてスタッフの作品制作に取り組む姿勢に感動を覚えました。
夜のシーンを昼に撮影する、疑似ナイターも取り入れている為、撮影スケジュールは詰められており、役者・スタッフともに大変な撮影現場だと言う事が伺えました。また、疑似ナイターのみならず、ゾンビのクオリティも高く、人間離れした容姿の彼が、学園生活に溶け込もうとする姿が監督の意図する作品に近づいているように感じました。

同時に今回、坂手島に着いて感じたのは地元住民の積極的な協力姿勢でした。
挨拶をしていただけることはもちろん、撮影現場に来ていただいたり、差し入れを頂いたり、地元住民の協力のもと、楽しく、時に厳しく撮影している様子を伺う事が出来ました。

 

この作品は地域住民協力の下で成り立っているのかな、と感じました。
島生活3日間だけで、島を知り、スタッフを知り、キャストを知り、映画を知る事が出来ました。
映画の完成が待ち遠しいです。

 

 

筆 中田

金山組 第二回

 

今回は金山組のロケーションハンティングに参加してきました。

なんとロケ地は、三重県鳥羽市の坂手島です。最近まで伊勢志摩サミットが催されていた場所の近辺です。
なにより、今この記事を書いている私の実家が三重県なのです。余談がはいりましたが、私としては凄く嬉しいことです。

 

朝、鳥羽駅周辺で金山組スタッフと合流し、フェリーに乗車後 坂手島に向かいました。フェリー乗り場では、普段は聞けない船と波の擦れる音が響いていました。
フェリーが出発すると、暑い日差しに気持ちのいい風が吹いていて、風は潮風で少ししょっぱいです。

五感が刺激されての始まり。気持ちの高鳴りが収まらない。

 

坂手島に着いて早速、廃校の小学校へ向かった(映画の中でメインになるロケ地だ)

 

 

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行き道が迷路のように入り組んで、たくさんの線が広がっていた。
私たちは決められた線を歩いて行き廃校に着いた。グラウンドは草が伸び、遊具は長い間使われていな様子だった。

早速校舎の中に入った。教室の中の机などはそのままであった。元は小学校だけあり、小さいものが多い印象だ。
金山組の美術スタッフは、様々な箇所を採寸したり話し合いをしていました。この廃校が美術部の手でよりいっそう恐怖を演出してくれるのだ。

 

廃校を後にし、次は島の散策が始まった。

気になる場所をくまなく歩いていった。この島は、歩いて回ることが出来るのも1つの魅力的なポイントだ。
歩いていると、人が声をかけてくれる。見ず知らずの僕たちに温かい言葉で接し、色んな島の事を教えてくれた。
最後はアイスや魚介類を食べさせてくれた。凄い温かい人達が暮らしている島だ。
……ここにゾンビを放つと思うと、少し申し訳なさを感じるのだ。どうか、島にゾンビが出現しても驚かず、慌てずにいてください。

 

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筆 中田

金山組 第一回

 

さっそくですが先日、金山組のテストメイクにお邪魔しました。

金山組のスタッフと現在専門学校で特殊メイクを学んでいる田中樹さんをお招きしました。
田中樹さんは小さい頃から製作が好きで、中学時代に自分の部屋を本格的に造形を学べる空間にし独学で勉強していました。現在は彫刻やペイント、専門学校では特殊メイクや特殊造形を学んでいます。

 

今回は、田中さんのレクチャーのもとテストメイクが行われました。今回メイクをしてもらう俳優の谷口恵太さんの顔が段々白くなっていきました。
最初はゾンビというよりも、”白塗りされた谷口さん”でしたが、そこに色が加わる事により 突如そこにゾンビが現れたのです!

田中さんは次々に塗り方や色の使い方などを教えながら谷口さんの顔をさらにゾンビにしていきました。
メイクが終わり次第、谷口さんは初めて自分の変化した顔を見ました。変化した自分の顔に少し笑みをみせています。
彼は、ゾンビになってから箒をもって掃除をしたり、外を歩いてみたりと面白い行動をしてくれました。『アンシャン=レジスタンス』でもこのようなゾンビの面白い行動が観れるのでしょうか。今から心が高まっていきます。

 

その後メイクは直ぐ落とされ、そこにはいつもの谷口さんがいました。メイク後の彼に感想を伺ってみたところ

白塗りだけならあるが、特殊メイクは初めてでした。最初に緑の顔のゾンビをした時は、俺ってやっぱりかっこよくはなれないんだなと思った(笑)

白塗りゾンビは、これは完全に俺ではないと思った。

と応えてくれました。

 

ちなみに、どちらの色のゾンビがいいか伺うと

愛着がついたのは、緑。島はまだ見た事もないが、あの緑の俺なら島にいそうだなと思った。

と応えてくれました。一方金山監督は

まだまだ納得いかない。テストメイクを重ねていき、観客も満足するようなクオリティにします。

と応えてくれました。ちなみに、監督にもどちらの色がいいかを伺うと

緑のゾンビのがいい。ゾンビというのは昔から緑が僕の中で強かったんですよ。
だから最初この映画を撮ろうと思って、そのゾンビの顔をおもったら、まず緑でしょ。そこは外せないなということで、緑です。
あと、マンガっぽいゾンビにしたい。」

と応えてくれました。

金山監督は昔からゾンビが好きで、大学二回生からゾンビ映画を撮影し続けています。
この強い気持ちが、今年のゾンビ映画のクオリティーを一段と上げてくれそうです。

 

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  筆 中田

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初投稿が出遅れてしまい申し訳ありません

まず一作目は 金山豊大監督 作品『アンシャン=レジスタンス』 です

今回は島で撮影する前のテストメイクの様子をお伝えしてくれました

現在伊勢で撮影の真っ最中です!

また毎日新聞さんに取材された際の記事が載っております↓

http://mainichi.jp/articles/20160811/ddl/k24/100/106000c

 

金山組担当筆者の中田も金山組メンバーと仲が良く、準備段階から撮影まで密接に関わっているので
ただ取材するだけでは見れない部分を見せてくれると期待しております!

 

次回は宝来組『ランジェループ』を掲載します!

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